季節は新緑、目に青葉、食卓に翠を、、、

と「翠」の平鉢二種を選んでみました

濃いお抹茶のような色から釉薬と混ざり合うグラデーションが中心まで続き、溶けるように美しい表情

全体滑らかなつるんとした手触りです

刷毛目は手作業にてグラデーションに個体差はございますが、浅平鉢も四寸浅小鉢も艷やかで落ち着いた佇まい

これがお膳に登場すると目が喜ぶような心地になります

食材に青菜も多いのでどう使えば、、、と悩む素人の私

実践してみれば、季節野菜も見事に楽しめます

当然、豆腐料理や魚、煮込みなど気兼ねなく盛り付けて頂きたいですし、洋風な惣菜にもその引き立て役になります

ぬた和え食べたい、とお野菜にかけてみましたが

ボウルで作った酢ぬたはやはり仕上がりが良くない、、、

ぬたとは酢味噌のことで、「沼田のよう」というところから訛って関西から南の方面で使うようです

幼い頃、祖母が大きなすり鉢ですりこ木を回しながら作る姿が格好良く、私も！と真似をしますがなかなかどうして、、、

今となってはすり鉢を出さずミキサーで、今日に至ってはゴムべらで練る在り様、、、

しかし、翠のうつわをみて、これは「ぬた」だなと感じたのは幼い頃の季節料理を思い出したからで、食べることはいろいろと五感の栄養になるものです

浅平鉢には鰹の香草和え

爽やかで旨味多く美味でした

皆さまの初夏のうつわとしてこの美しい翠をいかがですか